日本の今のゴルフブームはジャンボ尾崎がもたらしたものという事は誰も疑うことはないでしょう。
それまでのゴルフはテレビ放映もありましたが、今ほどではありませんでした。
ジャンボ尾崎の経歴
高校野球で徳島海南高校から甲子園に出場してそれも優勝し、一躍有名になっていました。
高校を卒業とともに当時のプロ野球の西鉄ライオンズ（現在の西武ライオンズ）に投手として入団したのです。
（後に外野手に転向）
プロの成績はあまりかんばしくなくて、何年かで退団しましたが、尾崎の凄いのはそこからです。
プロゴルファーに転向
本人によればプロ契約金は全てゴルフのプロをめざすことでほとんどのお金を使ったということです。
先見の明があったのかすぐに、プロゴルファーとしてデビューしました。
プロ一年目から凄い爆発力で常にプロトーナメントでベストテンに入っていました。
当然直ぐに優勝すると誰もが思っていましたが、一年目はほとんどが2位止まりでした。
翌年からはジャンボ尾崎は日本のゴルフ界を代表する活躍で、一気にゴルフ界のテレビ放映も増えてきました。
それからのテレビ中継はいつ見てもジャンボ尾崎が映っていました。
ジャンボ尾崎によってゴルフがメジャースポーツに
このようなゴルフの放映の増加は、やはり彼の活躍と人気が多かったのでしょう。
トーナメントの優勝争いは常にジャンボ尾崎が主になって見る方も夢中になっていました。
ジャンボが出る前はトッププロといえば青木功が目立っていましたが、やはりジャンボの出現によって急速にテレビ放映は増えたということはいえます。
ゴルフ界の中興の祖といえるでしょう。
ジャンボ尾崎の飛距離のすごさ
以前兵庫県の東条湖カントリーに行った時に名物ホールのロングホールがありますが、フェアーウェイの真ん中に大きな池がありレギュラーティーから打つとほとんど池にはまってしまいます。
使うクラブを考えていた時にキャディーが言った言葉に耳を疑いました。
ジャンボが池を超えて2オンしたことを知らされて、愕然としました、
驚いていた私たちにキャディーにフルバックからですと言われ後ろを見るとその場所はずーと後ろの林の中で60ヤード位後ろから池を超えたことを知らされました。
この時がジャンボ尾崎は確か26歳の頃でした。
その時のプロのほとんどは池の手前に刻んで言ったこともわかりました。
ジャンボ尾崎の凄い所を見せられた思いがしました。
ジャンボ尾崎のプライド
尾崎の本当に凄いところは50歳を超えるとシニアツアーの試合に出ることが出来ますが、今でもレギュラーツアーにこだわっていることが大変なことです。
ジャンボ尾崎の本当の凄いところは、歳を取っても若い人と同じ条件で回り頑張っています。
レギュラーツアーで賞金の稼げない人はシニアツアーに出ていますが、尾崎はこだわりが強すぎるかもしれません。
尾崎ファンは尾崎がテレビに映るところが見たくて、その日来るのを待っているところです。
プロの中にもジャンボ尾崎の影響を受けた人は多くいると思います。
それまでのプロのトーナメントはボギーを打たないゴルフだったと思いますが、尾崎がプロになったときから勝つことが、バーディーを取らないと勝てなくなっていきました。
この時からゴルフ界はパワーゴルフに変わっていったと思います。
ジャンボ尾崎のすごいところ
- スイングが速いこと（そのため飛距離がすごいこと）
- 飛ばすとともに小技（バンカーやグリーン回り）もできたこと
スイングの速さの秘密は、下半身の筋力にあると思います。
それまではゴルフはゴルフのトレーニング（砂浜を走る、荷物を持って走るなど）しかしなかったのです。
しかしジャンボは野球式のタイヤのチューブをつけて走るといったトレーニングを採用しました。
彼の下半身の強さには独自のトレーニングにも原因があったといえるでしょう。
また彼が小技が利いたスイング構造としては、飛距離を目指すときには左手を意識するものの、逆に小技を利かすときには右手主導で打っているということにあります。
右手主導で打つことで、正確に距離を計れるというところがあります。
技術的にはこのようなところがすごいのですが、後進の育成（俗にいうジャンボ軍団）なども彼の大きな功績といっても良いでしょう。
それとともに上記でも紹介しましたが、カリスマ性からくるテレビ放映の増加も大きな功績でした。
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