上半身の捻転は飛距離に最適ですが、その方法を理解していないと捻転不足になります。
捻転は膝を固定して行いますが、膝の固定ができない人はほとんどできていません。
テイクバックで膝を動かして捻転したつもりの人が多すぎます。
捻転が浅いとスライスしやすい理由とは?
捻転が浅いと様々なミスショットが出ますが、その中でも1番多いのがスライスです。
捻転の効果はテイクバックで顎の近くに寄ってきますが、捻転不足の人は顎の下に肩が収まりません。
捻転が浅い人はダウンスイングでヘッドが返り切らずスライスの弾道が多くなります。
これの矯正に手首を返す人もいますが、手首を使うと腱鞘炎になる場合もあります。
正しい捻転は以下のようにしましょう。
- テイクバックで両膝を動かさず捻転する(上半身をねじる)
- テイクバックで肩は45度~60度回る
- テイクバック後に残りの45度は腰を回す(トップ)
- 左の膝はトップ迄動かさない
テイクバック時の捻転は以上のようにしますが、膝が動く捻転は自分で考えているより浅い場合が多くなります。
飛距離と方向性は上半身の捻転が欠かせませんが、正確な捻転ができている人は10人に1人もいません。
アマチェアの飛距離が出ないのは捻転不足が原因と言えるでしょう。
参照
捻転が浅いとダフリが出やすい理由
上半身の捻転は右半身に力を入れるのは間違いです。
- 捻転不足はスライスが出やすい
- そのため右手でリカバリーしようとする
- その手のせいでダフリが出る
捻転不足でダフリが出る構造はこのようになっています。
ゴルフ雑誌などで右股関節などと言っていますが、教える人がその程度だからアマチェアが上手くならないのです。
上半身の捻転をマックスまでねじるポイントは左膝しかありません。
ゴルフスイングのテイクバックからトップまでの捻転は以下のようにしましょう。
- テイクバックでの左膝が動くのは捻転でない(膝から上の回転)
- テイクバックは左膝が動くとミス
- テイクバック後からトップまでは腰を回す(膝は固定したまま)
テイクバック時に捻転が45度ないし60度ほど上半身をねじれる人もいますが、普通の人は30度から45度まででしょう。
捻転が鋭くなるとダウンスイングは逆捻転が働き飛距離には最適です。
しかし膝が動いて捻転したと考えている人は飛距離が出ないといっても良いでしょう。
参照
スイングの捻転では腰、膝も捻転させる?
テイクバックで膝や腰を回すのは捻転ではありません。
捻転と回転の違いは文字で書くとよくわかりますが、実際スイングしているとほとんどの人は理解していません。
捻転と回転の違いは以下のようになります。
回転
- 膝と腰がテイクバックで回る
- 下半身が回ると上半身も回る
捻転
- テイクバック時に下半身は左膝が全く動かさない
- 膝を固定して上半身をねじる
テイクバックからトップまで右股関節で体重を受け止めるなどとゴルフ雑誌に書いています。
この記事を書いた人が正確にゴルフを理解していないのでしょう。
バックスイングは左膝に力を入れると誰でも正しいテイクバックができます。
ゴルフで重要な体のキーポイントは左膝しかありません。
参照
「アドレスからトップまでは左膝を動かしてはいけない本当の理由」
捻転で膝は前に出る?出てはいけない?
上半身の捻転で膝が前に出てはいけません。
腰が回ると膝が前に出ますが、テイクバックは上半身の捻転だけで行います。
捻転と膝の関係は以下のようにすると万全でしょう。
- アドレスは両膝に力を入れる(膝固定)
- テイクバックは上半身の捻転でする(膝固定)
- テイクバック後からトップにかけて腰を回す{左膝が多少前に出る}
- ダウンスイングは腰の回転で行う(膝固定)
- インパクトは腰が回ると上半身も回る(膝固定)
- フォローはクラブを目標に押し出す(左膝が伸びる)
左膝を固定する理由はスイングの基礎となるのが左膝とつま先で、アドレス時からここに力が入っていないと飛距離は出ません。
腰の回転でダウンスイングを始める人はフィニッシュが大きくなりシャフトが目標を向くはずです。
フィニッシュが小さい人は膝固定の仕方を間違っているといってもいでしょう。
参照
正しい捻転方法とは?
上半身の捻転をしっかりする方法は左膝を動かさないことですが、これができるようになると飛距離は20ヤード伸びるでしょう。
- 下半身は固定
- 上半身は捻転させる
- トップに行くときに腰の回転を入れる
捻転は左膝の固定が条件になりますが、それができない人は以下のようにしましょう
- お風呂の浴槽に浸かり両膝を広げる(風呂の縁に膝で力を入れる)
- 膝は壁に当てお尻は底につける(下半身固定)
- お尻をつけたまま上半身を捻転させる(体が柔らかいと60度ねじれる)
- 体をねじるときは左肩を少し下げる
- 何度かやると筋肉が柔らかくなる
- 捻転と逆のねじりも入れる(逆捻転)
この入浴筋トレは筋肉が柔らかい状態でできるので体が硬い人も苦も無くできるでしょう。
ゴルフが本当に上手くなりたい人は、人と同じことばかりやっても上手くはなれません。
ゴルフの基本は上半身の捻転ですが、しっかり捻転できるとダウンスイングでは逆捻転が入り飛距離は間違いなく出るはずです。
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