シャフトのねじれの数値をトルクと言いますが、トルクの数値が大きほどねじれやすく戻りも大きくなり数値が小さいほどねじれにくいのです。
トルクの数値はボールの方向性や曲がり方に影響を与えます。
トルクの意味とは？
トルクはシャフトのねじれを表す数値ですが、ある人は車のハンドルの遊びとよく似ていると言っています。
ハンドルは遊びがなければ非常に危険ですが、シャフトのねじれはそれほど必要ありません。
プロの多くがスチールシャフトを使っているのは方向性を重視した結果です。
アマチェアはトルクを上手く使えたら上達度は多少上がるかもしれません。
スイング中のトルクの働きは以下のようになります。
- バックスイングのトップではヘッドが時計回りにねじれる
- ダウンスイングも時計回りにねじれが入る
- ダウンスイングの中間地点から戻りが入る
- インパクト直前でねじれの戻りが最大になる
トルクが大きければ反動も大きくなりフックが出ることもあります。
逆に戻りきらないとスライスになりやすいのです。
したがって自分に合ったトルクを選ぶことは重要になりますが、球質を見て選ぶことも重要です。
参照
「カーボンシャフトとスチールシャフトのメリットとデメリット」
自分に合うトルクの決め方
自分に合うトルクを探すのは容易なことではありません。
簡単な探し方は人のクラブを振ってみることです。
同じヘッドの重さでシャフトの硬さも同じなら、どれを振っても同じと考えますが、実際はトルクが違っていると全く別のような感じがします。
トルクを選ぶのはスイングスピードと関係しますが、以下のようにしましょう。
- ヘッドスピードが速い人は低トルク（3.0）
- ヘッドスピードが遅い人は高トルク（7.0）
大まかに分けるとこうなりますが、トルク7.0はレディースクラブですが、ヘッドスピードが速い人が打つとヘッドが戻りすぎてフックが出るでしょう。
逆にヘッドスピードが遅い人がトルク3.0のクラブで打つと、ねじれが起きずインパクトでもねじれが戻らず弱々しいスライスになるでしょう。
こうしたことを参考に自分に合ったトルク数値を選ぶこともゴルフ上達の決め手と言えるでしょう。
参照
トルクはヘッドスピードとは純粋に関係しない？
トルクはヘッドスピードと密接に関係しています。
アマチェアはクラブを購入する際にトルクは無関心でシャフトの硬さを気にしています。
メーカーはヘッドスピードが50でトルクを2.8～3.6くらいで調整していますが、打ってみないとわからないのが現実です。
トルクの選び方は以下のようにしましょう。
- ショップでボールを打って選ぶ
- トルク3.0のドライバーを振る
- 高トルクのドライバーを振る
- つかまりの良いクラブを選ぶ
トルクが3.8でシャフトをしならせる練習ができると、トルクの低いものに変えるととても方向性が良くなります。
しかしトルクを変えるのは僅かの違いが正解で極端な変え方は危険です。
間違いを減らすのは多くのクラブを振ることですが、トルクはヘッドスピードとシャフトの硬さも影響するのでくれぐれも用心が必要です。
参照
「ヘッドスピードを上げることに上半身を使い、下半身は飛ばすことに使う」
ヘッドスピードと合わせるべきクラブの基準とは？
ヘッドスピードにトルクを合わせるのは失敗することも多くありますが、適合トルクが手に入れば上達も早くなるはずです。
ヘッドスピード（ドライバー）とシャフトの関係は以下のようになっています。
- ヘッドスピード38～40 トルク7.0 200ヤード
- ヘッドスピード40～43 トルク6.0 220ヤード
- ヘッドスピード43～45 トルク5.0 240ヤード
- ヘッドスピード45～49 トルク4.0 260ヤード
- ヘッドスピード49～52 トルク3.0 280ヤード
- ヘッドスピード52以上 トルク2.8 300ヤード～
参照
この数値はあくまでも平均的な標準ですが多少の違いはあるかもしれません。
スイングスピードと密接な関係にあるトルクは0.2変わると弾道も大幅に変わることもあります。
したがってショップで販売しているクラブはほぼ標準でシャフトの硬さで選ぶほうがわかりやすいかもしれません。
シャフトやトルクは振りやすさも大いに関係していますので、自分が振り抜きやすいと感じられると合っているといえるでしょう。
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